2019年6月12日水曜日

藍の絞り染め

《備後屋》は、6月15日(土)から 6月17日(月)まで、三連休となります。
どうぞよろしくお願いいたします。

Temporary closed  2019/6/15 (Sat) ~ 2019/6/17(Mon)


実は私”ずぼんぼ”2004年秋から2009年秋の5年間、沖縄に住んでおりました。
海も山も無い大都会新宿区で育った私には、その5年間は大自然に触れることができた貴重な5年間でした。

自然にそこら中にある沖縄独特の植物とも否応なく接する機会が多く、いくらでも簡単に手に入るのです。
ムーチー(お餅)を巻く月桃やウコン、赤花と呼ばれるハイビスカス、フーチバー(よもぎ)などを煮出して、インターネットで調べて草木染めをしてみたら、
とても楽しくてハマってしまいました。

そして、ある時偶然、藍染めの市民講座を行なっているのを知って申し込みました。
そこで藍染めについての基礎を学び、もっと深く知りたいと思い、講師の先生にお尋ねすると、観光施設の琉球村で絞りも教えてくださるとのことで、片道約2時間かけて毎週琉球村まで行って絞りの基礎を先輩に教えてもらいました。
あとは、本屋さんで見つけた絞りの本に載っていた手法を、自宅で琉球藍を建て、最初から一つづつやってみることに挑戦しました。
何度やっても、お手本通りにはできない手法もあり、途方にくれたこともありました。
なので今でも簡単な絞りはどのような手法で絞るのかは大体わかります。
しかし、複雑なものは全くわかりません。

只今、日本民藝館にて行われている、
「片野元彦の仕事」には今週末に観に行って来ようと思っています。

天然藍による絞り染の第一人者として知られ、「片野絞」と呼ばれる独自の技法を確立した片野元彦(1899-1975)。本展では、片野が制作した藍染による絞り染の着物や飾布、暖簾などの逸品を紹介します。また、父・元彦の仕事を支え続けた絞り染作家の片野かほり(1932-2016)の作品も併せて展示。藍と白が醸しだす、絞り染の魅力をご堪能ください。

片野先生の絞りは、もう神業としか思えません。
どうやったら、こんな複雑で美しい絞りができるのか、私のような凡人には到底真似のできない技術とセンスと経験と努力の結晶なのです。
今週16日(日曜日)までの催しです。
どうぞお見逃しなく!




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