2022年4月1日金曜日

久米島紬と首里花織

  《備後屋》は引き続き10:00~17:30の時短営業をいたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

For the time being our business ours are 10:00~17:30.

昨日で3月も終わり、私”ずぼんぼ”が3月に着たお着物を慌てて紹介いたします。

だいぶ暖かくなって来たので、着物も帯を沖縄のものにしました。

こんなオバサンの写真何枚もいらんわ!と怒られそうですが、この着物と帯の素晴らしさを見ていただきたくて、何枚も載せます。


着物は久米島紬、帯は人間国宝・宮平初子さんの首里花織です。
この絣の感じといい色合わせの感じといい、The Mingeiのコーディネート にしてみました〜

久米島紬は沖縄本島から約100kmの小さな島久米島で16世紀頃から織り続けられている絹織物です。
昭和50年伝統的工芸品の指定を受け、平成19年には国の重要無形文化財に指定されました。

島に自生している植物(グールやティカチ)で赤茶色に染めた後、泥の染めを何十回も繰り返してこの黒褐色が生まれます。





備後屋初代店主の私の両親がまだ沖縄が日本に復帰する前、(父が41歳の時というので、もう55年くらい前になります)民藝協会の旅行で沖縄に行き、本島から久米島や竹富島などの離島を巡って、久米島紬協同組合から一反買って来たのが備後屋と久米島紬さんとのお付き合いの始まりです。
その後沖縄が本土に復帰されてからは、毎年協同組合から沢山の反物を送っていただき、沢山のお着物が仕立てられ、沢山のお客様に愛用されて来ました。

何を隠そうその中の一反が40年ほど前に母の寸法で仕立てられ、可哀想にずっと箪笥の肥やしとなり、先月私が袖を通し、こうやってSNSで紹介されることで、やっと陽の目を見ることが出来ました。
久米島紬は私のようなオバサンが着ても、もっとご年配の方が着ても、若い方が着ても似合う上品で格調高い紬です。
コーディネイト次第ではモダンにもクラシックにも◎

備後屋では今も久米島紬を販売しています。
ぜひご来店の際は、3階の染織品コーナーに覗きに来てください。









(すいません、曲がってます)

今回この宮平初子さんの帯を選んだのは、宮平初子さんが老衰のため3月7日に99歳で亡くなったと聞いたからです。追悼の意を込めてこの帯を締めました。
宮平初子さんは、柳悦孝先生の工房で学び、戦後の沖縄織物の復興と織り手の教育に尽力し、沖縄県女性初の人間国宝に選ばれた方です。
首里織の七技法、首里花織(ハナウイ)・道屯(ロートン)織・花倉織・ムルドゥッチリ・手縞・煮綛(ニーガシ)芭蕉・花織手巾(ティサジ)を伝承する稀有な方です。
首里織のみならず、多くの染色作家の方が神のように崇め、宮平さんに導かれ染織の世界に入った方も多いと言われます。



花綜絖という高度な技術を使って立体的に織られています。
緻密な計算によって生み出される図案がただただ美しい。
いつまででも眺めていたくなる織物です。

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