東京民藝協会の7月のオンライン例会は、「土屋直人さんと坂田峰子さんご夫妻に聞く染色の手仕事」というテーマで行われました。
神奈川県藤沢市片瀬の土屋工房をされている土屋さんと坂田さんの作品は、備後屋でも長年お取り扱いしている人気商品です。
お二人の染色の手法は違い、土屋さんは主に型染めを、坂田さんは主に捺染をしています。
型染めはその名の如く、型紙と防染糊を使って染めます。
捺染は布を板に貼り、染料を入れた糊を使いヘラなどで布に描き染め型紙は使いません。糊は米粉に糠を入れたもので、色を定着させるために蒸気蒸しをします。サウナ室のような、自家製の蒸し器に布を吊るし50〜60分蒸します。
最後に糊を洗い落とす水元という作業をします。
そして、お庭や屋内で布を干します。
捺染というのは私もよく知らない手法でしたが、型染めと比べると自由度が高いのではと感じました。ヘラだけでなく、スプーンを使ったり筒描きをしたり、描き方のバリエーションは様々です。
大きな布を染めるという作業は大変な手間がかかりますが、
お二人のお話を聞いていると、それをとても楽しんでされているのがわかりました。
友禅も捺染の一種だそうですが、見た目には全く違います。
職人さんはサラッと綺麗に染めるけれど、自分達は時間をかけて染める。
自然を見たり、絵画を見たりすることで色のインスピレーションを得るそうです。
「今は簡単にものが手に入る時代だが、人間の手を使ってしか作れないものの良さは永遠。
目と耳と鼻と、五感を使って感じて生きて物を作ることが大切。」
そう仰っていました。
それを聞いて作品を見ると、アーティスティックなデザインと優しい色使いは、湘南の自然の中でお二人の豊かな感性が育まれ、自由な発想で描かれているのが伝わりました。





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