先日、テレビで、ハンガリーの青年が日本で”わらじ”を編む
という番組をやっていました。
彼はそれまで、一度も日本に来たこともなく、日本人と話をしたことすらないけれども、
日本の”わらじ”に興味を抱き、インターネットで作り方を調べ、
藁が手に入らないので、ココナッツの繊維で”わらじ”を作っていました。
そのお手製の”わらじ”で全速力で走り、「わらじを履くと足の指がはみ出すので、
前のめりに走ることになり、普通の靴よりも早く走れるんだ」と、
得意気に言っていました。
実際私も履いてみましたら、自然と足指部分がはみ出すのです。
なので、足の付け根部分に力が入る歩き方になるのです。
きっとこの歩き方は疲れにくいんでしょうね。
これがお神輿を担ぐ時とか、お遍路さんで山道を長時間歩く時に”わらじ”を履く
理由なんだなと実感しました。
朝ドラの”あさが来た”でも、おあささんが大阪から九州の炭鉱に行く時に
わらじを履いていましたね。
結んで余った部分は切り落とします
《備後屋》で、”わらじ”を売っていますが、ずっと実際には履きにくそうだなぁ、
足痛くなりそうだなぁ、履くの手間かかるなぁ…と思っていました。
でも、これは日本人の知恵なんだから、足に馴染めば快適なのに違いありません。
そのハンガリーの青年のおかげで、藁についても知ることができました。
藁には納豆菌が何万個もあり、それによって納豆ができ、
藁には消臭効果があるので、プラスチックに入った納豆は臭いけれど、
藁に包まれた納豆は臭くないそうです。
藁の一本一本は、空洞になっていて、空気を含み、湿気を吸い、
撥水効果があるので、雪深い東北地方には欠かせないものだったのです。
雪靴や、蓑(みの)などは藁でできています。
米どころ東北では、稲を採った後に残る藁は、無くてはならないもの。
色々なものが作られていました。
畳の芯にも藁が使われているんですね、知りませんでした。
《備後屋》の地下の売場に吊るされている、藁でできている納豆みたいなこれ、
なんだと思いますか?
これは”べんけい”という名称で、
昔は囲炉裏の上に吊るして食べ物を竹串に刺し、
乾燥させたり、燻製にしたりするのに使われていました。
”べんけい”という名前は、串を刺されたこの子が、弁慶が敵の刀などで全身を刺され、
立ち往生した時の姿に似ているからなのです。
なんとも、ゲゲゲなお名前です。




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