何か震災支援に携わりたい。
そんな気持ちで検索して見つけたイベント。
昨日3月11日、浜離宮朝日ホールで行われた
「祈り」東日本大震災支援チャリティーコンサート
を観に行って来ました。
これは「TSUNAMI VIOLIN PROJECT」の1つで、
震災で発生した津波の流木から作られたヴァイオリン・ヴィオラ・チェロを使って
演奏が行われ、それに二胡やヴォーカルも加わった祈りのこもったコンサートです。
「TSUNAMI VIOLIN PROJECT」のウェブサイトより
それは、東日本大震災で発生した津波の流木からつくられたヴァイオリン。
震災後、被災地では至るところに大量の流木が積み上げられました。
日々伝えられるニュースでは、それを「瓦礫の山」と呼んだ。
しかし、その流木たちは決して「瓦礫」などではないのです。
それは被災地で生まれ育ち、幾年もの間人々の営みを見守ってきた木々。
それは震災前、家屋の床柱や梁に使われ家庭をあたたかく見つめていた木々。
その一本一本に、歴史や香りが詰まっているのです。
流木をヴァイオリンとして生まれ変わらせることで、
宿されている東北の故郷の記憶や想い出を、
音色として語り継いでいくことができるのではないか。
その想いから、ヴァイオリンドクター中澤宗幸氏によって、
流された楓と松を用いた一挺のヴァイオリンが製作されました。
被災地復興の旗印となるよう願いを込めて、
魂柱には陸前高田「奇跡の一本松」の木片が用いられ、
裏面にその姿が描かれています。
どれだけ時が流れても、自然への畏怖を失くことなく東日本大震災を決して風化させないこと。
そして"TSUNAMI VIOLIN"の音色の響く場所に人々が集うことで、地域、家族の絆がより深まること。
さらには、
このヴァイオリンが演奏家の手から手へ受け渡されていく過程で、
日本全体のつながりが強くなっていくことを、願ってやみません。
最初の曲はみんなで黙祷をしながら聴きました。
亡くなった方々、大事な方を亡くされた方々、未だに避難していて自宅に帰れない方々、そんな報道を思い出しながら弦楽器の美しい音色を聴きました。
テノール・ソプラノ・バリトンの歌声には唯々圧倒されました。
ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロに、二胡の音色が加えられた辺りから私の涙腺は崩壊。
二胡の音は、心の奥に隠している感情を引っ張り出してきます。
歌を歌う人、楽器を演奏する人、楽器を作る人、
音楽で人を感動させられる人達が羨ましいな。
一体私には何ができるのだろう…
月並みだけど、毎日を大切に生きることしかないのかな。
そんなことをいっぱい考えながら帰りました。
いっぱい泣いたら、すっきりした。
私は支援したいと行ったつもりが、結果は支援されに行ったんだなぁ。
なんてことを考えていたら、8年前のあの日あの時、《備後屋》の入口前で手を握り合って地震の恐怖に耐えた、気仙沼出身の元スタッフY ちゃんから
久々にメッセージが届きました。
”婚約して、丹波篠山に引越しが決まりました”と。
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